
スケジュールを全てしっかりこなしたい完璧主義者の私にとって、想定外の事態が毎日といっていいほど起きる我が娘の育児は修行です。
11歳の娘は自閉症による癇癪・メルトダウンは日常的、さらには難病・全身性エリテマトーデスを患っているために、心身ともにコンディションがその瞬間ごとに変わります。想定できることの方が少ない状況です。
そんな想定外連発の娘に、想定内でものごとを進めたい私がどう向き合っているのか書いてみます。
1.想定外を存在させない
私は想定内で予定通りにものごとが進んで欲しい人間なので、想定外の事態になるとすごいストレスを感じます。
そのため想定の範囲を広げることで、「それまで想定外だったものも想定内に収める」ことをし始めました。
- ひとつの予定に対し、起こりうる全状況を考える
- 各状況から派生しうる状況も考える
- 全ての状況に対し、対処プランを考える
- 複数の対処プランを準備する
これをすることにより、私が最もストレスを感じる想定外のことが起きる確率が下がりました。
準備が大変なのは事実ですが、これに使われる労力はポジティブなことに対してのものなので、ストレスに対処する労力に比べて精神的負担が大分少ないです。
2.困難な状況下で自己暗示をかける
私とほぼ身体のサイズが変わらない娘が、癇癪を起こして道ばたで座り込む状況を思い浮かべてください。
娘の気持ちになってみるとつらい。親の気持ちになってみてもつらい。
どちらにしても私のメンタルはやられます。
そこであるときから、そういう困難な状況下では妄想の世界に入り込む技を身につけました。
- 気に入らないことが多いわがままアイドルのマネージャー
- 誰も手に負えない子どもの相手を任されたスーパー教師
- 地球上での子どものグズりなんてミジンコと見つめる宇宙人
このような設定に自己暗示をかけると「周りの目」とか「どうにかしなきゃ」とか考えなくなって、冷静に対処することができます。
3.これらは仕事でも効果を発揮します
これらの障害児を育てるに際して身につけたスキルは、実は仕事でもとても役立っていることに気づきました。
- 入念な準備をする習慣
- 想定外に冷静に対処する能力
この二つが身についたわけです。
ネット接続が悪いとか、生徒さんの反応が思っていたのと違うとか、想定外が起きやすい仕事環境ですが、準備と心構えによって想定外の状況をなるべく作らないようにすることができるんだと感じています。
今回も立派なことを言ってますが、相変わらず今日も「うわー勘弁!」とピリつく場面があったので、障害児ママとしての修行は明日以降も続行です。