NZのオンライン英語講師、Harukaです。

父の仕事で渡米、HelloとExcuse meしか分からない状態で現地校に入った中学生のわたし。

英語も学校システムも分からないことだらけの状態で、一番最初の記憶に残っているのは「ベル(チャイム)の音が怖い」でした。日本の学校チャイムのようにメロディーがあるわけではなく、ビーーー!という警報のような、なんど聞いてもビクッとなる音で、最初はそれが授業の終わりを知らせるものだとは気づかず、なにか緊急事態でも起きたのかと思いました。

そのベルがなると、先生がまだ前で話していても生徒たちは教室移動を始めます。「先生まだ終わってないよ?」とビクビクしていたのは私だけで、一人残らずさっさとリュックを持って教室を出ます。

きっとそれは、移動時間が短いから。トイレにゆっくり立ち寄る時間さえない感覚でした。移動の合間にロッカーにも寄って、辞書のように分厚いハードカバーの教科書を次の教科に合わせて入れ替えないといけません。ロッカーのダイヤル式ロックさえ初めてで、手には渡された暗証番号の書かれた紙を持っていたけれど、どう開けてよいか分からず、かといって誰かに聞く英語力もなく、私は全教科の教科書を、重い心とともに、持ち歩きつづけました。

教室移動だって、次はどこに行くべきか、そもそも次の教科がなんなのかさえ理解していませんでした。P.E.って?Food techって?Social studiesって?実際に授業を受け始めて、なんとなく「これは体育か。これは調理実習で、これは社会かな?」と理解しはじめた感じでした。

それぞれの教室の場所は、時間割の紙を“Excuse me”のひとことだけ繰り返して先生っぽい人に見せて、指さしで場所を聞くという状態でした。教室まで連れて行ってくれることはなく、指さしと口頭で説明されるので、ひとつの教室に辿り着くまでに “Excuse me” と何人にも声をかけたことも。

そんな不安と不安しかなかった【壮絶英語ライフ】のスタート。ランチタイムにはさらなる不安が待っていました。つづく。

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