NZのオンライン英語講師、Harukaです。

「帰国子女だから、自然に英語習得できたんだよね?」とよく思われますが、それは大間違い!私の場合、どんな苦労と努力を経て英語習得をしたのか?今日はじっくりお伝えしましょう。

私の幼稚園入園〜中学卒業までの海外遍歴を簡単にお伝えすると、イギリス→日本→アメリカという感じで細切れの海外生活を経験しました。

まずは幼稚園のイギリス

「言いたいことが言えない!」「言われていることが分からない!」という記憶がありません。園長先生に「日本では”ちゃん”もしくは”くん”を名前のあとにつけます」と説明したとか、他にはSebastianという男の子に「その靴いいね」って褒められて、「昨日買ってもらったの」って言ったとか、普通に会話をしていた記憶がたくさんあります。

次に小学校の日本

イギリスで習得した英語は全て忘れ去り、英語は楽しくないものになりました。母が私たちに英語をキープさせようと、英語教室を自宅開催したり、ネイティブ先生の英会話クラス、さらには2時間近く電車に乗って有名英語塾に通ったりもしていましたが、かつての英語力はどこへやら、どこに行っても「英語ができない子」でした。英会話クラスも英語塾も、多くはフェードアウトする形でやめました。

そしてお次は中学校のアメリカ

HelloとExcuse meしか分からないくらいのレベルで渡米しました。あれだけ英語教育にお金も時間も費やしてもらったにも関わらず、特にスピーキングは全くできないという状態。

そして到着後、日本人が私しかいない現地中学校に入学し、特にヘルプの先生や生徒が付くわけでもなく、いきなり時間割だけ渡されて放り出された初日でした。

かろうじて紹介してもらった担任は、名前も見た目もアジア系のMiss Wong。自分と同じ色の髪と目を持つ先生になぜかホッとしたのも束の間、Miss Wongは中身も話す英語も完全なアメリカンでした。より一層心細くなった瞬間でした。

「転校生です☆」と前で紹介をしてくれるわけでもなく、席に座ったまま “はい、あの子Harukaです、ようこそー!” と雑に紹介され、誰も私に興味を持たず、そして急に全員立ち上がって教室の後ろを向きました。

先生が「あなたも立って」とジェスチャーしたので、みんなの真似をして立つと、全員アメリカ国旗に向かって呪文を唱え始めました。圧倒されている間に呪文は終わり、私は一番最初の I と the United States of America しか聞き取れませんでした。これが The pledge of allegiance(忠誠の宣誓)なるものだと知り、意味まで理解できたのは、相当経ってからです。

I pledge allegiance to the Flag of the United States of America, and to the Republic for which it stands, one Nation under God, indivisible, with liberty and justice for all.

いま考えても、むしろHelloとExcuse meしか分からない状態で、よく冷静にあの二単語だけでも聞き取ったわと思うくらい。当時はあたまの中が「???」よりも「!!!」なパニック状態で、とにかく分かる単語を聞き取ろうと必死だったのを、よく覚えています。

ここまでで、まだ【壮絶英語ライフ・初日】の30分。つづく。


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