by Haruka
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英・米 帰国子女のオンライン英語講師、Harukaです。
最近SNS上で “How are you?” に対する答え方の議論があると知りました。こういう外国語に関する議論って、見識や理解が一層深まるからすごく良いと思います。私も勉強になります!
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How are you? への返答に正解はない
以上です。というのは半分冗談で、半分本気です。
これで終わっては寂しいので「なぜ混乱が起きているのか」「なぜ正解がないのか」について私の考えと、”How are you?”には【とっかかり】と【挨拶の一部】の2パターンがあることを解説します。
How are you? = 元気ですか?ではない
【How are you 意味】と検索をすると、一番最初に「元気ですか?」が出てくることに気付きました。そして、ここが混乱を招いている原因だと気付きました。
「元気ですか?」という質問には「はい」もしくは「いいえ」で答えますよね?
しかし本来 “How are you?” は How=状態 を聞いている質問なので、“Yes” “No” では答えられない質問です。
日本の資料には “How are you?” を 「元気ですか」と訳しているものが多く存在するようです。ニュアンス的には元気かどうかを聞いていることに間違いはないのですが、そこには「はい」「いいえ」では答えられない質問という部分が加味されていません。
【とっかかり】How are you? への返答
上で述べた通り、How are you? は「はい」「いいえ」を導きたい質問ではなく「あなたの状態、調子」を聞いているので
答 え は な ん で も O K ♪
という「正解がないのが正解」なのです。
ここ数日の、英語ネイティブの夫や子どもたち、友人たちからの “How are you?” に対して実際に返ってきた答えを思い返して挙げてみます。全員英語が第一言語のネイティブたちです。
- I’m hungry. (娘より)
- Still tired. (息子より)
- Morning, how are YOU? (サモア人夫より)
- We’re flying back tonight! (旅行中のキウイの友人より)
- Happy to see the sun today. (キウイのママ友より)
- My teenagers are making me grumpy! (キウイのママ友より)
- I’m still in bed. (イギリス人のママ友より)
- Already stressed out about next week! (学校の先生より)
こんな感じで、十人十色の回答が返ってきます。
ここまで読んでお気付きでしょうか。”How are you?” は、あなたの状態を聞いている質問であると同時に会話のとっかかりでもあるのです。だから、そこからどういう会話を続けていきたいかによって、どんな答えでもOKなのです。
【挨拶の一部】How are you? への返答
ただ、日本で広く知られているように”I’m good” “Not too bad” などの「ザ・典型」で返すパターンも存在します。それが以前のこの記事でも書いた 1. Hi, how are you? のような、挨拶の一部として付け足されたときです。
この場合は、むしろ私がこの記事の一番最初で否定した「元気だよね?」に近いニュアンスで言われているので、Great/Good/OK/Not bad のような感じで返します。
そして、この時はたとえ調子がいまひとつでも Good 方面の回答をしてやり過ごすのが暗黙の了解です。なぜなら Not goodだと、ただの挨拶としてくっつけたhow are youなのに、その後話を少し広げないといけなくなってしまうからです。この場合はもう Hihowareyou という一語として「こんにちは元気ですよね」みたいに存在させちゃってもいいと思うくらいです。
“Hi, how are you?”→”Good, thanks! Yourself?”→ “Good!”の定型ラリーくらいに考えていると良いかもしれません。”Have a nice day!”→”You too, thanks!” の定型ラリーと同じ感覚です。
まとめとして “How are you?” とは。
- 会話のとっかかりのとき→答えはなんでもいい
- 挨拶の一部のとき→簡潔・完結なGood方面で答える
以上が私の個人的な見解です。みなさんはどう捉えていますか?!
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