今回2回目のロックダウンとなったオークランド。

各ビジネスが相当ピンチなのは、実感はできていないとしても、理解はできているつもりだ。

ただ、比較的裕福なエリアに住んでいるため、身近な人で「明日の食事が心配」というレベルを直接耳にしたことがなかった。今まではどこか「ニュースの中の話」な部分があったと、今では思う。

昨日、あの瞬間までは。

昨夜、ママ友の一人からメッセージがきた。ただ「みんな大丈夫?」という、定期的に送ってくれるものと変わりないメッセージだったから、普通に「私たちはおかげさまで大丈夫!そっちは?」と返した。

向こうも、相変わらず子どもたちの元気が有り余ってること、essential workerだから仕事があるけど渋滞がなくて快適なこと、と前回のロックダウンと同じようなチャットが続いた。そして、ある瞬間、

「来週の火曜日まで40ドル貸してもらえないかな」

という文面がきた。

「火曜日にお給料が出るから必ず返します。貸借書も書きます。」と。

そのファミリーは、働いてはいるものの、学校の授業料の支払いを分割にするなど、必要最低限の支払いに対しても、心配をすることが時々あった。そんな家族が、なぜ無理しないといけないレベルのレントを払ってまで、このエリアに住んでいるのかというと、両親の「貧困の連鎖を止めたい」と言う強い願いがあるからだった。

特にお父さんは結構貧しい育ちで、まともな教育と生活環境になかったという。だから、自分の子どもたちには与えられる最高の環境を与えたいと、他の生活費を削ってでも良い校区に住み、学校の手伝いには積極的に参加し、子ども達の勉強もしっかり見ることをしている。

彼らが転校してきた初日に私が声をかけ、なんとなく生活状況を察してからは、時々「多く買いすぎちゃったから消費手伝って」と理由をつけて食料品を渡したり、使わなくなった家具や、子どものお下がりなども受け取ってもらっていたりした。

向こうはそれを当たり前に受け取るのではなく、私が何かするときは、必ずお手伝いや応援にきてくれる。寄付集めのイベントをした時も、きっと今思えば無理してかき集めただろうお金を持って、いっぱいドーナツとピザを買ってくれた。「いつも助けてくれてるから、私たちにも助けさせて」と言って、持ちきれない量を買ってくれた。

そんな彼らは、「お金なくって困っちゃう!」と明るく笑うことはよくあったが、「お金を貸して」と言ってきたことはなかった。だから、今回のことは、相当驚いた。

しかも、どうしても足りない食料を買い足したいんだけど、68ドルになってしまった。今30ドルしかないので、40ドル貸して欲しい、ということだった。

私は夫に相談もせずに、即座に50ドルを送った。かっこつけて「返さなくていいよ。これはpay it forwardだから、将来あなたが誰か困っている人に同じことをしてあげて」と涙をこらえながら伝えた。

彼らはやはり、このロックダウンでお給料が減り、今の家は大家さんが売りに出すので引っ越すことにもなり、相当ギリギリで生きているということを知った。


私は絶対、このファミリーが報われるところをみたい。じゃないと人生、やってらんないよ。

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By Haruka